ピロリ菌

ピロリ菌について

正式名称はヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter Pylori)といい、らせん状の菌で胃の中に感染する菌です。通常は井戸や土の中にいる細菌で、井戸水を飲むことやピロリ菌に感染された人からの口移しなどで感染することが多いです。

胃がんは感染症?

胃癌の原因は80%がピロリ菌であり「胃がんは感染症」と言われることがあります。これは薬で予防できるがんのひとつという意味合いもあります。ピロリ菌に感染することで慢性胃炎(萎縮性胃炎)が進み胃粘膜が薄くなってきます。胃炎が進んだ粘膜からがん化する可能性が高くなります。

除菌治療で胃癌リスクは1/3に

世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、2014年9月、「除菌によって胃がん発症を30~40%減らせる」と報告しました。近年では内視鏡の画質も向上し、胃癌も見つけやすくなっています。将来の胃がんのリスクを減らすためにもピロリ菌感染について調べてみましょう。

飲み薬で治療

ピロリ菌の感染を認めた場合、抗生剤のセットを内服し治療を行います。1週間内服していただき、2ヶ月後を目安に除菌できているか確認し終了となります。

20代になったら一度は胃カメラを

悲しいですが、若くして進行胃がんを認める患者様も世の中にはいらっしゃいます。まずは胃カメラでピロリ菌がいるかどうか確認して、胃がんのリスク評価をしましょう。ピロリ菌にかかっていない人は胃がんにかかる確率は低いため、感染している人と比べると頻繁に胃カメラを受ける必要はないでしょう。

消化器の検査

Gastroenterology
  • 胃内視鏡検査は、食道、胃、十二指腸など消化器官の病気の早期発見・治療のために行う検査です。当院では、麻酔を使った検査も可能です。

    ピロリ菌除菌も行っています
  • 大腸内視鏡検査は、大腸がん、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患(IBD)、ポリープ、感染性腸炎などの早期発見・治療のために行う検査です。

    日帰りポリープ切除も行っています

在宅医療(訪問診療)を
行っています

Home Care

24時間体制の訪問診療で通院が困難な方、認知症や寝たきりの方、緩和ケアが必要な方、看取りを希望されている方などの在宅医療を提供しています。