’24在宅訪問診療の事業報告訪問診療について
いつもクリニックのホームページを見て頂きありがとうございます。
くれクリニック院長の呉 兆礼です。
新年あけましておめでとうございます、と言うにはかなり遅くなってしまいましたが、とりあえず本年もよろしくお願いします。
さて、ご存知の通りクリニックのホームページを昨年より一新しました。なぜなら院長があまりに怠慢で、全くホームページに関わらなくなり、怒った職員が院長に代わりホームページを管理する事になったからです。
そしてその職員から厳命が下り、「事業報告」を書く事となりました。クリニックの事業として大きく分けると「外来診療」と「訪問診療」の2部問に分けられますが、そのうち「訪問診療」の部門で毎年行われている行事が「サンタ回診」です。これは私が医師になってから三十余年になりますが、入職以来一度も欠かす事なく行っているライフワークの一つです。私が東京女子医大第二外科に入局した時、希望を持って「これで少しは患者様のお役に立てる!」と意気込んだものですが、思った以上に病気を治すことの大変さ、そして何より自分の無力を痛切に感じていた時でした。病気に悩み、術後の痛みに苦しむ患者で溢れる病棟をサンタクロースの衣装を纏った教授が一人一人にカードを手渡し、「大丈夫、すぐ良くなりますよ」と優しいお言葉をかけながら回診する姿はとても神々しく衝撃的でした。行列の後ろでロウソクを持ちながら、自分もこんな医者になりたいと憧れたものです。

サンタ回診
時は流れフィールドを病棟から在宅に変え、「サンタ回診」は続くのです。昨年も12月18日から25日まで1週間かけて約50名の在宅患者、5施設を回りました。中には今年初めての方もおられ、「いつもこんな格好で来るのですか?」と問いかけられる事もありました。大抵の人は喜んでくれるのですが、人によっては「今はそれどころじゃないんだよ」と写真を撮らせてくれない方もいらっしゃいます。その時はカードだけお渡しして、スゴスゴと立ち去ります。
我々は気持ちよくクリスマスシーズンを過ごして頂きたいだけなので、無理強いはしません、少ししか、、、
でもいつも病気で苦しんでいる皆さんが、笑顔を見せてくれるのは本当に嬉しく、僕らのエネルギーになります。感謝しかありません。くれクリニックに関わってくれている皆さんに少しでも笑いと心の安らぎが届きますよう、今年も頑張ります!!

最後に、今回もまたカード作り、写真の準備から車の運転・訪問ルートの計画等の裏方を守ってくれた大根田看護師、櫻井くんとクリニックの留守を守ってくれたスタッフの皆さんに心からお礼を申しあげ、今年もまた一緒に頑張って頂きたく思います。
患者様、ご家族様も含め、よろしくお願い致します。